D-STAR豆知識
TH-D74でRS-MS1Aを楽しむ方法
アイコム製のAndroidアプリ:RS-MS1A(※)は、JARLが定めたD-STARシステムの諸元に合致したDVモードのデータであれば、アイコム以外の無線機や自作機でも画像伝送やテキスト伝送が楽しめます。
TH-D74でRS-MS1Aを楽しむには、まずAndroid端末と無線機をペアリングさせます。
TH-D74のBluetoothはHSP・SPPのプロファイルに対応しており、HPSは市販のヘッドセットに、SPPはPCに接続するためのプロファイルです。SPPはBluetoothネットワーク上に仮想シリアルポートを作り、有線のシリアル接続同等の通信を行うことができます。
TH-D74とAndroid端末とのペアリング
・TH-D74のBluetoothをON。(メニューNo.930)
・TH-D74をペアリングモードに。(メニューNo.934)
・Android端末でBluetooth検索
→TH-D74とAndroid端末双方にパスキー表示されたら「OK」で設定。

TH-D74とタブレットのペアリング
次にデータ通信をするための本体設定を行います。
◎TH-D74本体設定
1、インターフェース設定で「PC入出力(DV/DR)」をBluetoothに変更。(メニューNo.984)
→この状態で画像伝送の「受信」が可能になります。
2、デジタルファンクションメニューで「データ通信モード」を選択。
→ディスプレイに[DATA]が表示
→この状態でTH-D74でファーストデータ通信の「送信」が可能になります。
この後は、いよいよRS-MS1A(※)を起動します。
※RS-MS1AはGoogle Playストアで入手できます。
◎RS-MS1Aの設定
1、Android端末でRS-MS1Aを起動。
→「その他Bluetooth接続」を選択。
→ペアリング済みデバイスで「TH-D74」を選択。
2、RS-MS1Aで「自局コールサイン」を設定。
これでTH-D74とRS-MS1AをBluetoothで接続して、画像伝送やテキスト伝送が可能になります。

TH-D74で画像伝送が可能に
◎画像伝送:送信

Android端末で撮影、または保存した画像を送信できます。
1、画面中央の黒いスペースをロングタップして送信設定画像を選択。
2、画質・画像サイズ選択し[OK]
3、画像に位置情報を付加する場合は[位置情報]をタップ
4、「地図から追加」「手動入力」「GPS/Wi-Fiから取得」を選択
5、画像にテキストを添える時はテキストを入力します。
6、[送信開始]をタップすると画像が送信されます。
◎画像伝送:受信

画像を受信すると、受信画面で画像が表示されます。
■POINT!
受信中にRS-MS1Aの受信画面以外で操作していても、画像は受信します。画像伝送の「受信画面」を選択すると、受信した画像を確認できます。

受信画像右下の[画像保存]をタップすると、受信した画像をスマートフォンやタブレットのメモリに保存できます。
■POINT!
icom\RsMs1a\Pictures内に自動で保存されます。スマートフォンやタブレットに保存した画像は、印刷専用アプリを使ったり、パソコンに画像データを取り込んだりすることで、プリンターで印刷することもできます。
◎画像伝送:受信履歴

受信した画像を一覧表示します。
最大500件の受信履歴を記憶できます。
500件を超えると古い履歴から削除されます。
履歴をロングタップすると、削除できます。
履歴をタップすると、詳細画面が開きます。このとき[保存]をタップすると受信した画像をスマートフォンやタブレットのメモリに保存できます。
◎RS-MS1Aの無線機選択画面と機種別一覧
データ通信 | データ通信+CI-V | ||||
---|---|---|---|---|---|
画像伝送 | テキスト伝送 | DR | マッピング | ||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
||
Bluetooth | ID-4100 ID-5100 |
○ (ファースト○) |
○ | ○ | ○ |
USBケーブル | ID-51 50周年記念モデル ID-51PLUS/PLUS2 ID-31PLUS |
○ (ファースト○) |
○ | ○ | ○ |
ID-31、ID-51 IC-7100、IC-9100 その他DVモード |
○ | ○ | × | × | |
Bluetooth | TH-D74(kenwood製) 自作BTユニット |
○ (TH-D74はファースト○) |
○ | × | × |
「その他(Bluetooth接続)」を選択するとTH-D74で画像やテキスト伝送が可能に。
iOS版のRS-MS1IはBluetoothユニット(UT-137)を組み込んだID-4100のみに対応しています。