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次世代を担うコンパクトHFトランシーバー IC-7300

次世代を担うコンパクトHFトランシーバーIC-7300誕生
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実戦力を備えた
高性能リアルタイムスコープを搭載。

これまでは、実戦で使えるハンドスコープを望むユーザーは、高額な上級機を選ぶしかありませんでした。しかし、IC-7300のリアルタイムスコープは、分解能、スイープスピード、ダイナミックレンジなど、その性能はトップクラス。IC-7300なら、高性能なリアルタイムスコープを活かした高度な運用を楽しんでいただくことができます。

アマチュア無線機初(※)
「RFダイレクト。サンプリング方式」を採用

IC-7300に、高い実戦力を備えた高性能なリアルタイムスコープを実現するためには、従来のスーパーヘテロダイン方式ではコスト面、サイズ面で不可能でした。そこで、他社に先駆け採用したのが主要アマチュア無線機器メーカーとしては初となる「RFダイレクト・サンプリング方式」です。これにより、コンパクトなボディに高性能なリアルタイムスコープの搭載が可能になりました。
(※主要アマチュア無線機器メーカー)

クラスを超越するC/N特性を実現。

従来のスーパーヘテロダイン方式は構造が複雑であるため、C/Nの改善にはコストがかかっていました。そのため、コンパクト機では、C/N特性についてはある程度妥協せざるを得ませんでした。しかし、「RFダイレクト・サンプリング方式」を採用することにより、IC-7300においても理想とする性能を追求することが可能となりました。その結果、従来の同クラスのマシンを超越するC/N特性を達成することが可能となりました。上記比較図の通り、IC-7200比で約15dB(1kHz離調時)の改善を達成しています。この優れたC/N特性は送信のみならず受信のクオリティ向上にもつながっています。

タッチパネル対応の
大型カラーTFT液晶ディスプレイを装備。

IC-7300の視認性に優れた大型カラーTFT液晶ディスプレイは、タッチ操作に対応しています。各種項目を直感的に設定することができるので、HFビギナーの方でもスムーズに操作していただけます。また、従来機では手間がかかっていたメモリーネーム等の入力も、タッチパネルのソフトキーを使えばストレスなく行うことができます。

操作性を向上させるマルチダイヤル。

マルチダイヤルを押すと画面の右にメニューが表示されます。メニューにタッチして項目を選択、マルチダイヤルを回してレベルを調整します。マルチダイヤル&タッチ操作がスムーズな設定を可能にします。

コンパクトなボディに
オートアンテナチューナーを内蔵。

幅240mm、奥行238mm、高さ95mmのコンパクトなボディに、IC-7200やIC-7100で要望の多かったアンテナチューナーを内蔵しています。気軽にアウトドアでの運用も楽しんでいただけます。

聞き取りやすい高音質を実現。

IC-7300では新スピーカーユニットを採用しています。さらに、アルミダイキャストケースに音響を考慮したスピーカー専用のスペースを確保することで高音質を実現しています。

■その他の機能

・送受信に対応した音声録再機能
・RTTYデコードログ機能
・表示画面キャプチャー機能
・SDカードスロットを装備
・充実したインターフェース
・大型クーリングファン
・マルチメーター表示
・メモリーチャンネル101ch(通常メモリー99ch、スキャンエッジ2ch)CWフルブレークイン、CW受信リバース機能をはじめとした多彩なCW機能郡ほか



IC-7300をコンテストで使用してみた JS3CTQ 稲葉浩之

2016年2月20日から21日に開催されたARRL international DX コンテストの電信部門にて、IC-7300(以下7300)をモニターする機会を得ました。 特に、国内外の強力局が多数参加するメジャーコンテストにおいて7300が使い物になるか(実用に耐えうるか)という点を主眼にモニターを行いましたので、 簡単ですがレポートを記載いたします。

セッティング

なお、7300を借用した時点では、本機で送信する免許を受けていないため、7300は受信のみでの使用とし、送信は免許されているIC-7851(以下7851)で行いました。 まずは受信部やスペクトラムスコープがメジャーコンテストの実戦で使い物になるかどうかが重要だからです。
配線は7851背面のANT OUTから引き出した受信ラインを7300のアンテナコネクタに接続し、周波数制御は両機のREMOTEジャック同士を単純に接続。 スタンバイは、両機のACCジャックのSENDライン同士を接続して、7851が送信状態になると同時に7300を送信状態にして受信部の破壊を防ぎました。 さらに念のため7300の送信出力はゼロに設定しました。パソコンからのキーイングラインとエレキーパドルは送信機である7851の方に接続し、 ヘッドホンはもちろん7300側に接続しました。
CWのサイドトーンがヘッドホンから出ずに7851本体から出てしまうことと、手打ち用のエレキーのスピードを可変する際に7851側のツマミを回さないといけないのが、 若干使いにくい点でしたが、大勢には影響ありませんでした。

ローバンドでモニター

実際のモニターは、強力波が林立するローバンドで行いました。特にJA局の電波もスキップしない80mをメインで運用し、40mにも少し出てみました。 受信部がローバンドで使い物になるのなら、ハイバンドでは問題ないと考えたからです。
今回は入賞を狙った参戦ではなくモニターが主目的なので、弱いW/VE局を呼び終わった後もそのままその局のランニングをモニターし続けて、 他のJA局との受信状態の比較を行ったり、JA局のランニングをモニターしたりして、どの程度の離調で周波数がクリアになるかなど、適当にモニターしながら運用しました。

受信部

まず、受信状況ですが、他のJA局がQSOしているW/VE局は大方聞こえました。時々、ビッグガンJA局がQSOしているW/VE局がカスカスでコールサインが確認できないこともありましたが、 同じJA局がW/VE局に呼ばれて、こちらの7300ではコールサインがフルコピーできているのに、そのJA局がコールバックせずにCQを再送するといった場面もあり、 これはロケーション(地理)やアンテナ設備の相違などの要因で、7300の感度が悪いというものではないことが解りました。
次に隣接強力局からの抑圧程度ですが、JAの主たるkW局から概ね400Hz離れていれば、影響なくランニング運用ができました。300Hzの離調でも多少の影響はありますが、 S&P(ランニング局をコールすること)なら問題なく可能でした。ただし、もともと電波が広がっている局は5~600Hz離調させる必要がありました。 7300のスコープは分解能が高いので、広がっている局は一目瞭然でした。
なお、今回は送信機として使用した7851であれば300~350Hz程度の離調で影響なく運用できますので、7851に比べると近接強力波に対する妨害排除能力は正直劣ります。 価格が10倍程違いますので、この部分に関して致し方ないところだと思います。最高の受信性能を求め、コンテストでは「常に頂点を目指す」といったスタイルの運用には、 7300では力不足かも知れませんが、「お気軽参加であわよくば入賞も」といったスタイルの運用であれば、7300で十分楽しめると思います。

スペクトラムスコープ

次にスコープですが、7300のスコープは7851に匹敵するスイープスピードと分解能を持っています。表示のダイナミックレンジだけは7851と比べると20dB少ないですが、 実戦では遜色なく使用できます。今回のテストではセンターモードで±5kHzレンジの表示を多用しましたが、上下の局との離れ具合など、 自局のランニング周波数まわりの混み具合が一目瞭然でした。さらにウォーターフォールは自局がCQを出す際には空き周波数の発見に特に威力を発揮しました。
また、スコープのノイズフロアレベルも7851と同等なので、ものすごく弱い信号でも細い筋が見えました。CQからスタンバイした後、耳には何も入感が無くても、 スコープに極細い筋が見えた場合は、誰かが呼んできている状況です。(おそらくJT65モードならディープサーチデコーダーを使用して-25~-27dB程度でQSOできるレベルだと思います)
もし、これに気づかずにCQを再送してしまえば、相手は「届かない」と思って逃げてしまいますが、ここでQRZを送出することにより、再度呼んでもらうことができます。 今回は実際に数回のQRZ送出後、運良くQSBで相手のコールが浮かびあがり、QSOにこぎつけた例が数回ありました。つまり7300レベルのスコープが無かったら、 この得点は逸していた可能性が高いと思います。

操作性

液晶タッチパネルのHF機を初めて使用する場合は違和感があると思われますが、過去に7100を使ったことがある場合はなんら不自由を感じないと思います。 むしろ7100よりスイッチやツマミの数が増えた分、操作性は向上していますし、液晶がカラーになったことで視認性も同時に向上しています。
メニューに関しては、他のアイコムのHF機と同じような階層で組まれていますので、過去にアイコムのHF機を使ったことがあれば、 取扱説明書なしでもどのメニューがどの辺りにあるかが解ります。実際、今回の運用やセッティングにあたって、取扱説明書を見ることは一度もありませんでした。
コンテストシーンに限ると一つだけ若干使いづらいと思う点がありました。それは、ズレて呼ばれた場合(DSPフィルターの帯域外でも ウォーターフォールに呼んでくる局が見える)の瞬時の対応おいて、RIT可変がクリック式のエンコーダー(マルチファンクションダイヤル)だったことです。 フロントパネルに多くのツマミを備え付けることができないコンパクト機ゆえ、RIT専用の(ノンクリック式)エンコーダーを装備できないのは止むを得ないと思いますし、 クリック式のエンコーダーでもRIT周波数の可変は問題なくできますので、あとは慣れで克服できると思います。

最後になりましたが、参考までに、今回のサマリー(クレームドスコア)を添付します。


2016 ARRL international DX contest CW
Single operator unlimited high power
(Logging software: Win-Test)

以上



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